マッチングプラットフォーム最初の100人の集め方
ユーザーがゼロのあなたへ:最初の100人までの集め方を順番に見ていきます
マッチングプラットフォームとは、「何かを提供したい人」と「それを必要としている人」をつなぎ、取引が成立したら手数料をいただく仕組みのサービスです。ただ、ここには落とし穴があります。提供する側と探す側、その両方に登録者がいないと成り立たないのです。
つまり立ち上げ直後は、必ず「誰もいない場所」からのスタートになります。作ったはいいけれど登録者はゼロ。何から手をつければいいのか分からず固まってしまう。これはあなただけの悩みではなく、ほぼすべてのプラットフォームが通る道です。
この記事を読み終えると、次のことが分かります。
- 0人の状態から最初の10人を自分の手で連れてくる動き方
- SNS・コミュニティ・パートナー提携という3チャネルを、いつ・どの順番で投下するか
- 20人前後で必ずやってくる「停滞」をどう抜けるか
ここでお話しするのは、広告を一切打たず、予算ゼロで0人から100人まで集めるための具体的な順番です。なお「どんなニッチで始めるか」の選び方は別記事に譲り、ここでは「やると決めた後の集め方」に絞ってお伝えします。
最初の1〜10人:SNSで「一人ずつ手で」連れてくる
スタート地点は、当然ゼロ人です。ここで多くの人が広告を考えますが、個人が費用をかけて広告を出すのはハイリスクになりがちです。そこで最初に選びたいのはSNSです。お金がかからず、自分の手だけで今日から始められるからです。
頼りになるのは「スケールしないことをやれ」という有名な教えです。効率を一旦捨てて、最初のユーザーを一人ずつ手で口説く時期がある、という考え方ですね。たとえばAirbnbも、創業初期には創業者がホストのもとへ足を運び、掲載を後押ししていました。最初は片側を自分で埋めて場を作る。恥ずかしいことではなく、多くのサービスが通ってきた道です。
具体的な動き方はこうです。まず自分のアカウントでテーマに沿った発信を続け、プロフィールに「何を提供しているか」を書きます。次に関連キーワードやハッシュタグで「興味がありそうな個人」を探します。そして相手の投稿に触れた一文を添えた短いDMを送るのです。同じ文面の量産ではなく、「その人宛て」であることが大切です。
誰にでも同じ文を送る冷たいDMは、まず読まれません。逆に、相手の投稿を読んで送ると、返事は返ってきやすくなります。だから最初の10人は「手売り」が効いてきます。この動きで数十人に声をかければ、まずは15人ほどにはたどり着けるはずです。地味ですが、最初の一手としては十分な滑り出しです。
20人前後で止まりやすい:伸び悩みをコミュニティ/勉強会で打開する
手売りを続けると、20人前後でぴたりと反応が鈍くなります。声をかけられる知り合いの輪を使い切ってしまうからです。友人・知人に頼るやり方は最初の数十人で必ず枯れます。誰もが通る踊り場のようなもので、失敗ではないので落ち込まなくて大丈夫です。
では、どうやって抜けるか。有効なのは「お客さんがたむろしている場所に出向く」ことです。自分でゼロから集めるのではなく、ターゲットがすでに集まっているニッチなコミュニティやオンライン勉強会に、こちらからお邪魔するのです。こくちーずプロやストアカには、個人事業主や副業に関心のある人向けの講座がたくさん開かれています。
ただし順番を間違えると逆効果です。いきなり「私のサービスを使ってください」と宣伝すると、一瞬でスパム扱いされてしまいます。大事なのは、貢献9・宣伝1くらいの気持ちで関わることです。まずは質問に答えたり知見を共有したりして信頼を積み、サービスの紹介はその「おまけ」として自然に差し出すくらいがちょうどいいのです。
この段階でいちばん効いてくるのが、この一手です。新しい施策をむやみに増やさず、「人がいる場所に行く」一点に集中する。そうすればSNSの15人に15人ほどを上乗せでき、合計30人ほどまで積み上がります。
30人から100人へ:パートナー提携で一気に増やす
30人を超えたあたりで、自力の声かけに限界を感じ始めます。一人ずつの手売りでは、増えるスピードに天井があるのです。そこで効果的なのが、パートナー提携です。同じユーザー層を持つ相手と組んで、互いに紹介し合うやり方のことです。
なぜ提携を最初ではなく最後に持ってきたのか。提携は「貸し借り」だからです。相手も自分のフォロワーに紹介する以上、こちらに実績がないと組むメリットがありません。だからある程度の人数が集まった後に実施するわけです。
組む相手選びには鉄則があります。直接の競合ではなく、「ユーザー層は重なるけれど、解決する課題が違う」補完的な相手を選ぶことです。具体的な動き方は3つあります。メルマガやSNSでお互いを紹介し合う相互告知、双方の参加者を呼べる共催イベント、そして互いのアカウントでのコラボ投稿です。すでに人が集まる場所と組む発想は、決済サービスのPayPalが当時の大手オークションサイトと結びついて広まった事例とも重なります。
提携1件あたりの流入は、組んだ相手の規模に左右されます。「1件で何人」とは言い切れませんが、当たれば大きく伸びます。補完関係にある相手と何件か組めば、30人からさらに70人ほどを上乗せして、合計100人に届きます。紹介で来た人は信頼の橋を渡ってきているので、その後も定着しやすいです。手売りでは届かなかった人数に、一気に手が届きます。
まとめ:予算ゼロでも「順番」さえ間違えなければ100人は集まる
最初の100人は、SNSの手売り・コミュニティへの参加・パートナー提携という3チャネルを、実績が積み上がる順に重ねれば集まります。大事なのは、この3つを「同時」にやろうとしないことです。その時々で効くチャネルはたいていひとつなので、欲張らず一つずつ集中するのが近道です。
では、明日からできる一歩は何でしょうか。まずは、自分が今日コストゼロで声をかけられる相手を5人、紙に書き出してみてください。完璧な仕組みは要りません。最初の一歩は、それくらい小さくていいのです。
100人を集めたら、そこがゴールではなく、ここからが本番です。次は集まった人にどう定着してもらうか、という段階に入っていきます。その先に興味があれば、定着・拡大フェーズを扱った記事も覗いてみてください。