MatchLayerで最初のユーザーを集める方法|予算ゼロの初期集客
サイトは公開できた。でも、開いてみると誰もいない。掲載はゼロ、登録者もゼロ。この「しーん」とした画面を前にして、手が止まる。マッチングサービスを立ち上げた人が、ほぼ全員ぶつかる壁です。
先に言っておくと、これはあなたの力不足ではありません。マッチングサービスは「使う人」と「提供する人」の両方がそろって初めて回るのに、両者は互いを待ち合います。出品がなければ人は来ないし、人が来なければ出品も増えない。この構造的な矛盾(鶏と卵問題)は、仕組みそのものが持つ難しさです。
だからこそ、抜け方にはコツがあります。この記事では、MatchLayerで立ち上げたサービスに、広告を一切使わず、需要側・供給側それぞれ最初の10名を集めるまでの動き方を解説します。読み終えると、こんなことが分かります。
- 両側を同時に追わず「片側から崩す」初動の考え方
- 供給10・需要10をそれぞれ集める、予算ゼロの具体アクション
- MatchLayerの機能を集客にどう活かすか
大原則:両側を同時に追わない
いちばんやりがちな失敗が、「使う人も提供する人も、両方いっぺんに集めよう」とすること。リソースが限られた個人がこれをやると、力が分散して、どちらも中途半端に終わります。
正解は、片側を先に厚くすること。そして多くのサービスでは、先に埋めるべきは供給側(掲載する人・モノ)です。理由はシンプルで、並んでいる掲載こそが「訪れる理由」になるから。空っぽのサイトに人は留まりません。逆に、見るものがあれば人は滞在し、申し込みが生まれます。
なので順番は、まず供給側で10件の掲載をそろえる。次に、それを見せて需要側を10名連れてくる。この流れで進めます。
供給側:最初の10件の掲載をそろえる
まず自分が「一人目」になる
最速の供給は、あなた自身です。もしあなたがサービスの提供者にもなれるなら、まず自分の掲載をいくつか作りましょう。これだけでサイトが「動いているサイト」に見え始めます。誰かに「載せて」と頼むより、自分で載せるほうが圧倒的に早いです(なお、MatchLayerでは掲載のことを「リスティング」と呼びます。管理画面の「注目のリスティング」などの表記はこの掲載を指します)。
MatchLayerには立ち上げ時にサンプルの掲載が入っていますが、これは見本です。実際の運用では消して、本物の掲載に置き換えてください。サンプルが並んだままだと、訪問者にすぐ「中身がない」と見抜かれます。
身近なつながりに、手で声をかける
次は、提供者になってくれそうな知人に、一人ずつ声をかけます。一斉送信ではなく、個別に。「こういうサービスを始めた。あなたの◯◯をここに載せてみない?」と、相手の状況に合わせて頼むほうが、ずっと響きます。
スケールしない、地道な作業です。でも最初の10件は、たいていこの手作業でしか集まりません。ここは割り切って、手を動かしましょう。
すでにその層がいる場所と組む
自分の周りを使い切ったら、提供者になりそうな人が「すでに集まっている場所」に出ていきます。関連するオンラインコミュニティ、地域の団体、同じ興味の勉強会など。そこで価値を提供してから、そっと誘導する。いきなり売り込まないのがコツです。
そして、薄い在庫でも見栄えはできます。MatchLayerの「注目のリスティング」やカテゴリの見せ方を整えれば、10件でもちゃんとしたサイトに見えます。提供者のプロフィールを充実させ、本人確認バッジを付けておくと、初めて見る人の安心感も上がります。
需要側:最初の10名を集客する
掲載がそろったら、いよいよ「使う人」を集めます。広告に頼らず、手で連れてくるフェーズです。
「具体的な掲載」をSNSで見せる
ここで効くのが、抽象的な告知ではなく、具体的な掲載そのものを見せること。「マッチングサイトを作りました」より、「こんなスタジオが1時間◯◯で借りられます」のほうが、人は反応します。
MatchLayerの各掲載ページには、XやLINEでシェアするボタン、リンクをコピーするボタンが付いています。良い掲載ができたら、これを使ってSNSやLINEで流しましょう。サイトのトップではなく、魅力的な「1件」へ直接誘導するのがポイントです。

最初の1件のマッチングを、自分で成立させる
需要側で大事なのは、数より「1件目の成功」です。知人でもいいので、実際に申し込んでもらい、取引を最後まで完了させる。そして、その人にレビューを残してもらいましょう。声をかける相手は多くなくて構いません。数人に当たって1件まとまれば、最初の一歩としては十分です。
レビューが1件あるだけで、サイトの信頼はまるで変わります。「使われた実績がある場所」になるからです。この最初の1件が、次のユーザーを呼ぶ呼び水になります。
登録してくれた人に、働きかける
少しずつ登録者が増えてきたら、その人たちは大切な資産です。MatchLayerの「一斉通知」を使えば、登録ユーザー全員に、サイト内通知・メール・バナーでお知らせを届けられます。提供者だけ、利用者だけ、と送り分けることもできます。
「新しい掲載が増えました」「こんな使い方ができます」といった一声で、一度離れた人が戻ってきます。せっかく集めた人を、放置で逃がさないようにしましょう。
小さなループを回し始める
ここまで来たら、あとは小さな循環を回すだけです。掲載が増える→使う人が来る→取引が生まれる→レビューがたまる→信頼が増えて、また人が来る。最初はこのループを、あなたが手で押して回します。
10名×2に届くころには、ループがほんの少しだけ自分で回り始めるはずです。そうなれば、しめたもの。あとはチャネルを広げて、回転を速めていくフェーズに入ります。
まとめ:最初の20人は、手で連れてくる
マッチングサービスの立ち上げは、両側を同時に追わないこと。まず供給側で10件の掲載をそろえ、それを見せて需要側の10名を連れてくる。広告はいりません。自分が一人目になり、身近なつながりに手で声をかけ、すでに人がいる場所と組む。そして1件目の取引とレビューを、丁寧に作る。
派手さはありませんが、これがいちばん確実な初動です。MatchLayerのシェアボタンや一斉通知、レビューといった機能は、この地道な作業を後押ししてくれます。うまく使い倒してください。
予算ゼロで0人から100人まで伸ばす方法や、鶏と卵問題そのものの突破戦略は、関連記事でくわしく解説しています。まずは今日、あなた自身の最初の1件を載せるところから始めてみてください。