WordPressで求人・副業人材のマッチングサイトを作る方法

サイト構築のヒント

WordPressとMatchLayerを使って、求人・副業人材のマッチングサイトを作る方法を紹介します。人材を採用したい地域の企業と、副業などで関わりたい人をつなぐデモサイト「WorkGate」を例に、具体的な構築手順を紹介します。

この記事を読むと、次のことがわかります。

  • 求人・副業人材のマッチングサイトに必要な機能を整理できます
  • 掲載する側と申し込む側が入れ替わるときに、どこを読み替えればよいかがわかります
  • 応募を受け取ってから選考を進める画面の使い方がわかります

なお、本記事で使用している画面キャプチャは2026年7月時点のものです。


求人・副業人材のマッチングサイトに必要な機能

まず、このタイプのサービスに求められる機能を整理します。求人では、条件が合うかどうかを見る段階と、実際に会って話す段階がはっきり分かれます。その両方を支える機能が必要になります。

機能内容
採用企業の登録・プロフィール会社名・業種・従業員数・事業内容・働く環境を登録できる
募集案件の掲載1件ずつ、仕事内容と条件を分けて掲載できる
職種での検索大分類と細かい職種の両方で絞り込める
勤務地での絞り込み都道府県から探せる
雇用形態での絞り込み正社員・業務委託・副業などで分けられる
応募者のプロフィール経験年数や希望する働き方を事前に登録できる
応募の受け付けと管理誰がどの案件に応募し、いまどの段階にあるかを一覧できる
選考中のやり取り面談の日程を相談し、書類を受け渡しできる
会員登録フォーム採用企業側・応募者側でロールを分けて登録できる

ひとつだけ始める前に確認していただきたいことがあります。求人情報を掲載するだけの形と、求職者と企業のあいだに入って就職をあっせんする形とでは、職業安定法上の取り扱いが変わります。後者にあたる場合は有料職業紹介事業の許可が必要になることがあります。運営の形態によって判断が分かれるところなので、都道府県労働局や専門家にご確認ください。この記事はサイトの作り方に絞って説明します。


WordPressで実現する方法(選択肢を比較)

WordPressで求人サイトを作る際の選択肢は大きく3つあります。

投稿機能で求人を1件ずつ記事にする方法

設定の手間が少ない方法です。ただし運営者が全部代理入力することになり、掲載企業が増えると手が回らなくなります。職種や雇用形態での絞り込みもできません。自社の採用ページなら成立しますが、複数の会社が求人を出す場には向きません。

カスタム投稿タイプで求人データベースを作る方法

カスタム投稿タイプとカスタムフィールドで求人情報のデータベースを作る方法です。絞り込み検索は実現できます。ただし、企業が自分で求人を登録して応募を受け取る仕組みと、応募の状態を管理する画面は、別途作り込むことになります。

マッチング特化プラグインを使う方法

MatchLayerはマッチングサイトに特化したWordPressプラグインで、案件の登録・カスタムフィールドでの絞り込み・申し込みの受け付け・状態の管理・メッセージなどの機能を最初から持っています。複数の企業に求人を登録してもらい、応募を受けて選考を進める形に向いています。


掲載するのが企業側になる、という読み替え

構築手順に入る前に、この記事の中心になる考え方を先に置いておきます。

MatchLayerには「提供者」と「利用者」という2つの役割があります。提供者が案件を掲載し、利用者がそれに申し込む、という関係です。このシリーズで以前作ったフリーランス向けのスキルマッチングサイトでは、提供者がフリーランス本人で、利用者が仕事を発注する企業でした。個人が自分のスキルを出品し、企業がそれを買う形です。

求人サイトでは、この関係が反対になります。募集案件を掲載するのは採用したい会社で、それに申し込むのは働きたい個人です。つまり提供者が企業、利用者が個人になります。

フリーランス向けサイト求人サイト
提供者(掲載する側)フリーランス個人採用企業
利用者(申し込む側)発注する企業応募者
掲載されるもの自分が提供できるスキル募集している仕事

同じプリセットを使い、同じ画面を使いながら、当てはまる人が入れ替わります。設定の項目そのものを変える必要はありません。変えるのは、どちらのロールにどんな入力項目を割り当てるかと、画面に出る言葉です。

正直なところ、この読み替えには自分もしばらく引っかかりました。「提供者」と書いてある欄に会社の情報を入れ、「利用者」と書いてある欄に個人の経歴を入れる。頭では理解していても、画面を見るたびに一度言い直す時間が必要でした。以降の手順は、この読み替えを前提に進みます。


MatchLayerでWorkGateを構築する手順

ここからは実際の構築手順を追います。今回作るデモサイト「WorkGate」は、地域の会社が正社員や副業の募集を掲載し、働きたい人が応募できるサイトです。

ステップ1:サイトジャンルに「人のマッチング」を選ぶ

MatchLayerをインストールしたら、最初にサイトジャンル設定からプリセットを選びます。管理画面の「サイトジャンル設定」にアクセスし、「人のマッチング」を選んで適用します。

サイトジャンル設定画面。「人のマッチング(スキル・案件のマッチング向け)」プリセットが選択されている。

説明には「スキル・案件のマッチング向け」とあります。求人はまさに案件のマッチングなので、ここは迷わず選べます。

適用したあとの状態は、メッセージ送信タイミングが「成立後のみ」、重複申込みが「許可しない」、カレンダーがオフ、レビューがオン、都道府県がオフという組み合わせになります。ここに挙げた5つのうち、このあと変更するのはレビューと都道府県だけです。残りの3つは求人サイトでもそのまま使えます。

ステップ2:一般設定で呼称と役割の分け方を決める

「一般設定」→「サイト全体」タブを開きます。

  • リスティング呼称を「募集案件」に変更します(プリセット適用直後は「案件」になっています)
  • ユーザーモードは「分離モード(提供者/利用者)」のままにします
  • 都道府県機能のチェックを入れてオンにします
一般設定のサイト全体タブ。リスティング呼称が「募集案件」、ユーザーモードが「分離モード(提供者/利用者)」、都道府県機能がオンになっている。

「案件」のままだと、発注する仕事と募集している仕事の区別がつきません。ここで入れた言葉はフロントの見出しにも管理画面のメニュー名にも反映されるので、「募集案件」に置き換えます。

採用企業と応募者は明確に別の立場なので、ユーザーモードは分離のままにします。単一ユーザーモードにすると全員が両方の機能を使えるようになりますが、求人サイトでその必要はほとんどありません。

ここでひとつ、お伝えしておくことがあります。設定で変えられる呼称は、このリスティング呼称だけです。画面に出てくる「提供者」「利用者」「取引管理」「申込み」といった言葉は、設定画面からは変更できません。あとで出てくる応募管理の画面にも「取引一覧」という見出しが出ます。中身は間違いなく応募の一覧なのですが、言葉としては求人サイトの語彙になっていません。運営する人が慣れれば済む話ではありますが、そのまま使う前提で読み進めてください。

ステップ3:やり取りの条件を決める

「マッチング」タブに移ります。ここは3つとも既定値のままにします。

  • メッセージ送信タイミングは「成立後のみ」のままにします
  • 重複申込みは「許可しない(1回限り)」のままにします
  • カレンダー・予約機能はオフのままにします
一般設定のマッチングタブ。メッセージ送信タイミングが「成立後のみ」、重複申込みが「許可しない(1回限り)」、カレンダー・予約機能がオフになっている。

変更しないタブなので飛ばしたくなるところですが、求人サイトではこの3つがそれぞれ意味を持ちます。

メッセージが「成立後のみ」だと、応募した直後には企業とやり取りできません。企業が応募を受け付けて初めてメッセージが開きます。これは選考の流れと合っています。応募が来た瞬間から誰とでも会話が始まる状態にすると、採用担当は届いた順に返信し続けることになります。まず書類を見て、話を聞きたい人にだけ連絡する。その進め方を、そのまま画面の動きにできます。

重複申込みを「許可しない」にすると、同じ人が同じ募集案件に二度応募できません。フリーランス向けのサイトでは、気に入った相手に何度も依頼できるよう「許可する」にしていました。求人では逆になります。一度見送りになった案件に同じ人が申し込み直せる状態は、企業にとっても応募者にとっても混乱のもとです。

面談の日程は個別の相談になるため、カレンダーはオフのままにします。求人票に空き枠を並べて予約してもらう形は、選考の実態に合いません。日程はメッセージで決めます。

ステップ4:レビューをオフにし、ファイル添付をオンにする

「マッチング後」タブに移ります。ここは2つ変更します。

  • レビュー機能のチェックを外してオフにします
  • ファイル添付機能のチェックを入れてオンにします
一般設定のマッチング後タブ。レビュー機能のチェックが外れ、ファイル添付機能のチェックが入っている。ファイル添付の欄には、ウイルススキャンを行わない旨の赤い注意書きが表示されている。

レビューを外したのは、求人票に星をつける画面が実態に合わないからです。「この求人は星4」と並ぶサイトを想像すると、何を評価しているのかわからなくなります。企業への評価も同じで、選考を受けた人が点数をつける仕組みは、このサイトが担う範囲を超えています。

一方、ファイル添付は求人サイトでこそ要る機能です。選考では書類が動きます。職務経歴書やポートフォリオを送りたい場面は必ず出てきます。

なお、メッセージ送信タイミングを「成立後のみ」にしているので、ファイルのやり取りも企業が応募を受け付けたあとに限られます。誰にでも書類を送れる状態にはなりません。

ステップ5:職種のカテゴリを設定する

「カテゴリ設定」メニューから、カテゴリを追加します。今回は大分類を親カテゴリ、具体的な職種を子カテゴリにした階層構成にしました。

  • エンジニア(Webエンジニア/インフラ・SRE/データ・AI)
  • デザイン(UI/UXデザイン/グラフィック・DTP)
  • ビジネス(営業・カスタマーサクセス/マーケティング・広報/経営企画・事業開発)
  • バックオフィス(経理・財務/人事・労務)
  • 現場・技術職(製造・品質管理/施工管理・設計)
カテゴリ設定画面。エンジニア・デザイン・ビジネス・バックオフィス・現場・技術職の親カテゴリの下に、具体的な職種の子カテゴリが階層表示されている。

探し方は人によって違います。「エンジニアの仕事を一通り見たい」という人もいれば、「インフラの仕事だけ見たい」という人もいます。親カテゴリだけだと後者が探しにくく、子カテゴリだけだと前者が探しにくくなるので、2階層にしています。

「現場・技術職」を入れているのは、地域の求人サイトでこの区分を外すと成り立たないからです。製造業や建設業の求人は、地方ほど比率が高くなります。デスクワークの職種だけを並べたサイトは、都市部の縮小版にしかなりません。

ステップ6:勤務地に使う都道府県を設定する

ステップ2で都道府県機能をオンにすると、管理画面に「都道府県設定」というメニューが追加されます。

都道府県設定の画面。地方ごとに都道府県が並び、それぞれに非表示のチェックボックスと「市区町村を編集」の開閉欄がある。上部には「全国を一括読み込み」ボタンがある。

今回は全国をそのまま使うので、この画面は触りません。地域特化のサイトにする場合は、扱わない地方や都道府県にチェックを入れて非表示にできます。非表示にした地域は、募集案件の登録フォームからも検索フォームからも消えます。「県内の求人だけを集めたサイト」にするなら、ここで他県を非表示にしておくと、掲載する側が迷わなくなります。

より細かく市区町村まで指定したい場合は、各県の「市区町村を編集」からデータを読み込めます。ただし求人では、勤務地を市区町村まで絞り込みたい場面はそれほど多くありません。今回は都道府県までにしています。

ステップ7:採用企業と応募者のプロフィール項目を作る

「登録フォーム設定」からカスタムフィールドを追加します。まず「ユーザープロフィール用」タブです。

ここが、役割の読み替えが具体的な形になる場所です。適用ロールを「提供者のみ」にした項目は採用企業の入力欄になり、「利用者のみ」にした項目は応募者の入力欄になります。

採用企業(提供者)側に、次の5項目を設定しました。

  • 会社名(テキスト/必須)
  • 業種(テキスト/必須)
  • 従業員数(セレクトボックス:1〜10名、11〜50名、51〜100名、101〜300名、301名以上/必須)
  • 事業内容(テキストエリア/必須)
  • 働く環境・制度(テキストエリア)

応募者(利用者)側には、次の4項目を設定しました。

  • 希望する働き方(セレクトボックス:正社員、契約社員・派遣、業務委託・副業、アルバイト・パート/必須)
  • 経験年数(セレクトボックス:未経験、1〜3年、3〜5年、5〜10年、10年以上/必須)
  • 主なスキル・経験(テキストエリア/必須)
  • 希望する勤務地(テキスト)
登録フォーム設定のユーザープロフィール用タブ。会社名から働く環境・制度までの5項目が「提供者のみ」、希望する働き方から希望する勤務地までの4項目が「利用者のみ」として登録されている。

「働く環境・制度」は任意項目にしました。ここに何を書くかで、会社の印象がかなり変わります。給与や勤務地は求人票に書きますが、リモートの運用や定例会議の頻度、資格取得の支援といった話は、会社としての姿勢に近い情報です。案件ごとに繰り返し書くより、会社のプロフィールに一度書いてもらうほうが自然に収まります。

応募者側にも項目を用意しました。企業が相手を知る材料になります。応募が来てから経験年数を一から聞くより、プロフィールに書いてあるほうが双方の手間が減ります。

ステップ8:募集案件のフィールドを作る

同じ「登録フォーム設定」の「募集案件用」タブに切り替えます。ここで作るのは、求人票そのものの項目です。

  • 雇用形態(セレクトボックス:正社員、契約社員、業務委託、副業・複業、アルバイト・パート/必須)
  • 想定年収・報酬(テキスト/必須)
  • 勤務地・リモートの可否(セレクトボックス:出社が中心、出社とリモートの併用、フルリモート可、要相談/必須)
  • 必要な経験(セレクトボックス:未経験可、1〜3年、3年以上、5年以上/必須)
  • 仕事内容の詳細(テキストエリア/必須)
  • 応募資格・歓迎するスキル(テキストエリア/必須)
登録フォーム設定の募集案件用タブ。雇用形態、想定年収・報酬、勤務地・リモートの可否、必要な経験、仕事内容の詳細、応募資格・歓迎するスキルの6項目が登録され、うち3項目が検索対象になっている。

このうち「雇用形態」「勤務地・リモートの可否」「必要な経験」の3つを検索対象に設定しました。検索対象にしたフィールドは、一覧の絞り込み条件として自動的に表示されます。

この3つを選んだのは、仕事を探す人が最初にふるいにかける条件だからです。副業で探している人に正社員の募集を見せても意味がありませんし、未経験から始めたい人に5年以上の募集を並べても同じです。逆に「想定年収」を検索対象にしていないのは、金額の書き方が案件ごとに違いすぎて、選択肢に落とし込めないためです。

「仕事内容の詳細」と「応募資格・歓迎するスキル」は、あえて欄を分けました。何をする仕事なのかと、どんな人に来てほしいのかは別の話です。ひとつの欄にまとめると、書く側はたいてい混ぜてしまいます。分かれていれば、書く側も自然に整理して書けます。

なお、労働条件の表示については法令で定められた項目があります。ここに挙げた6項目はデモとして分かりやすさを優先したもので、必要な項目を網羅したものではありません。実際にサイトを運営する場合は、掲載する求人が求人広告として満たすべき記載事項を確認したうえで、フィールドを追加してください。

ステップ9:トップページのテキストを設定する

「トップページ設定」でブランドカラーとヒーロー画像、それに各セクションのテキストを設定します。

トップページ設定画面。ブランドカラーやヒーロー見出し、使い方3ステップのテキストを入力する欄が並んでいる。

プリセットを適用した直後は「プロと出会う、案件と出会う。」といった、スキルマッチングを前提とした文言が入っています。求人サイトでは主語が入れ替わるので、ここは全面的に書き換えます。使い方の3ステップも「募集案件を探す」「応募する」「やり取りを始める」に直しました。「MatchLayerの使い方」という見出しも、サイト名を使った「WorkGateの使い方」に変更できます。

ステップ4でレビューをオフにしているので、トップページの口コミセクションも非表示にしておきます。あわせて、勤務地から探せるようにエリアのセクションは表示のままにしました。

ステップ10:募集案件を登録する

設定が完了したら、採用企業のアカウントで募集案件を登録します。

募集案件の編集フォーム。タイトル・説明・カテゴリ・都道府県の下に、雇用形態、想定年収・報酬、勤務地・リモートの可否、必要な経験、仕事内容の詳細、応募資格・歓迎するスキルの各欄に値が入力されている。

ステップ8で作ったフィールドが、そのまま入力欄として並びます。セレクトボックスにした項目は選ぶだけで済むので、複数の担当者が入力しても表記がばらつきません。「フルリモート」と「リモート可」と「在宅勤務可」が混在する求人サイトは、探す側から見ると別々の条件に見えてしまいます。

登録した案件は、マイページの「募集案件管理」タブで一覧できます。採用が決まったら、ここから受付停止に切り替えます。

マイページの募集案件管理タブ。採用企業が登録した2件の募集案件が一覧表示され、各行に編集ボタンが並んでいる。応募が進んでいる案件には「削除不可」と表示されている。

ステップ11:応募を受け取って選考を進める

ここがこの記事の中心になる画面です。応募が届くと、マイページの「取引管理」タブに並びます。

採用企業のマイページの取引管理タブ。3件の応募が表示され、それぞれ「保留中」「成立」「不成立」のバッジが付いている。各行に応募者名と申込日、申込み・成立・完了・評価の4段階を示すステップ表示がある。

見出しは「取引一覧」ですが、求人サイトでは応募の一覧になります。1件ずつ状態を読み替えるとこうなります。

画面の表示求人サイトでの意味
保留中応募が届いて、まだ企業が対応していない
成立企業が応募を受け付けて、選考が始まっている
完了採用が決まって、話が終わっている
不成立見送りにした

保留中の応募には「承認」と「不成立」のボタンが並びます。承認を押すと成立に変わり、メッセージが送れるようになります。ステップ3で「成立後のみ」にしたのが、ここに効いてきます。

上部には「すべて/保留中/成立/完了/不成立/強制終了」の絞り込みが並びます。保留中だけを表示すれば、返事が漏れることを防げます。採用担当が毎日開く画面としては、この形で十分です。

応募した側のマイページも同じタブに並びます。

応募者のマイページの取引管理タブ。応募中の案件が「保留中」、選考が始まった案件が「成立」として2件並んでいる。

自分がどの案件に応募して、いまどの段階にあるのかを一覧できます。複数の会社に応募している人にとっては、これが管理表の代わりになります。

ステップ12:メッセージで面談を進める

成立した応募では、メッセージのやり取りが開きます。

メッセージ画面。採用企業と応募者のあいだで、面談日程の相談と職務経歴書の受け渡しのやり取りが続いている。入力欄の下に「ファイルを添付する」の欄がある。

上部に募集案件名と現在の段階が表示されるので、複数の選考が並行していても取り違えません。入力欄の下にはステップ4でオンにしたファイル添付の欄があります。

面談の日程はここで決めます。カレンダー機能を使わない選択をしたのは、この画面で対応できるからです。「木曜19時30分」といった調整は、2往復もあれば終わります。


完成したデモサイトの確認

すべての設定が終わったトップページがこちらです。

WorkGateのトップページ。「仕事を探す人と、人を探す会社へ。」のキャッチコピーとビジネスパーソンのヒーロー画像、新着の募集案件、WorkGateの使い方3ステップ、職種から探す、勤務地から探す、ご利用実績のセクションが並んでいる。

ヒーローの下に検索欄があり、キーワード・カテゴリ・都道府県で探せます。仕事を探しに来た人が最初に触るのはここです。

下のほうにある実績カウンタには、ひとつ注意点があります。3つ目の数字が数えているのは「完了」になった件数だけで、選考中のものは含まれません。今回は「成立した採用」というラベルに変えました。何の数字なのかがラベルとずれると、見る人を惑わせます。

募集案件一覧では、ステップ8で検索対象に設定したフィールドが絞り込み条件として並びます。

募集案件一覧ページ。上部の絞り込みフォームに、キーワード・カテゴリ・都道府県に加えて雇用形態・勤務地とリモートの可否・必要な経験が並んでいる。下に7件の募集案件がカード形式で表示されている。

「神奈川県の、正社員で、未経験可」という条件で絞り込めます。仕事を探す人が最初に決めているのは、たいていこのあたりの条件です。

各募集案件の詳細ページには、説明文の下にカスタムフィールドの内容が並びます。

応募者から見た募集案件の詳細ページ。雇用形態、想定年収・報酬、勤務地・リモートの可否、必要な経験、仕事内容の詳細、応募資格・歓迎するスキル、都道府県が表示され、その下に採用企業名とマッチング申込みフォームがある。

下部の申込みフォームから応募します。メッセージを添えられるので、志望の理由をここに書いて送る形になります。

採用企業の名前をクリックすると、プロフィールページに移動します。

採用企業のプロフィールページ。会社名、業種、従業員数、事業内容、働く環境・制度が表示され、その下に公開中の募集案件が並んでいる。

募集案件の詳細が「その仕事の情報」だとすると、こちらは「どんな会社なのか」です。従業員数や事業内容、働く環境がここで読み取れます。同じ会社の他の募集も並ぶので、「この会社が気になったけれど、この職種ではない」という人が別の入口を見つけられます。

会員登録フォームでは、採用企業として登録するか、応募者として登録するかを選べます。

会員登録フォーム。ユーザー名・メールアドレス・パスワード・表示名の欄の下に、「提供者として登録する」「利用者として登録する」を選ぶ登録タイプの欄がある。

ステップ7で作ったプロフィール項目は、この画面には出ません。登録が終わったあと、マイページのプロフィール編集で入力する流れになります。登録の時点で入力してもらいたい項目がある場合は、「登録フォーム設定」の「ユーザー登録用」タブで別にフィールドを作ります。

ここでも呼称の制約が顔を出します。登録タイプの説明文は「募集案件を出品・提供する側」と「募集案件を探す・申し込む側」で固定されていて、変更できません。求人サイトで「出品」という言葉が出るのは、正直なところ据わりがよくありません。気になる場合は、会員登録の手前に案内ページを置いて、どちらを選べばよいかを自分の言葉で説明しておく形になります。


よくある質問

Q. 掲載できる企業を運営側で確認できますか?

できます。一般設定の「提供者の承認モード」を「管理者承認が必要」にすると、採用企業として登録した人は運営が承認するまで募集案件を掲載できません。今回のWorkGateでは承認不要のままにしていますが、実在しない会社の求人が載ることを防ぎたい場合は、こちらに変更してください。掲載内容そのものを公開前に確認する設定も別にあります。

Q. 同じ人が同じ案件に何度も応募できますか?

できません。重複申込みを「許可しない(1回限り)」にしているので、見送りになった後も同じ案件には申し込めません。別の案件への応募は制限されません。

Q. 応募が来たら、企業側は何をすればよいですか?

マイページの「取引管理」タブを開くと、応募が保留中として並びます。書類を見て話を聞きたい場合は「承認」を押します。承認すると状態が成立に変わり、メッセージが送れるようになります。見送る場合は「不成立」を押します。

Q. 画面の「提供者」「利用者」「取引管理」という表示は変えられますか?

変えられるのは「リスティング呼称」だけです。今回であれば「募集案件」がそれにあたります。「提供者」「利用者」「取引管理」「申込み」といった言葉は設定画面から変更できないので、そのまま使うことになります。運営者が見る画面と応募者が見る画面の両方に出てくるので、あらかじめ承知しておいてください。

Q. 職務経歴書のやり取りは安全ですか?

ファイル添付機能はウイルススキャンを行いません。設定画面にもその旨の注意書きが表示されます。個人情報を含む書類が動く前提で、利用規約にファイルの扱いを明記し、保管期間や削除の方針を決めておくことをおすすめします。

Q. 求人サイトを運営するのに許可は必要ですか?

求人情報を掲載するだけの形と、求職者と企業のあいだに入ってあっせんする形とでは、職業安定法上の取り扱いが変わります。後者にあたる場合は有料職業紹介事業の許可が必要になることがあります。運営の形態によって判断が分かれるところなので、都道府県労働局や専門家にご確認ください。


まとめ

今回のデモサイト「WorkGate」で設定した内容を整理します。

  • サイトジャンルは「人のマッチング」プリセットを適用します
  • リスティング呼称を「募集案件」に変更します
  • ユーザーモードは分離モードのままにします(採用企業と応募者は別の立場だからです)
  • メッセージ送信タイミングは「成立後のみ」のままにします(企業が受け付けてから会話を始めるためです)
  • 重複申込みは「許可しない」のままにします(同じ案件への応募を1回に限るためです)
  • カレンダー機能はオフのままにします(面談の日程はメッセージで決めるためです)
  • レビュー機能をオフにします(求人票に星をつける画面は実態に合わないためです)
  • ファイル添付機能をオンにします(職務経歴書のやり取りに使うためです)
  • 都道府県機能をオンにします(勤務地は求人の基本条件だからです)
  • カテゴリは職種の階層構成にし、現場・技術職も入れます
  • カスタムフィールドは提供者側に会社の情報、利用者側に経験と希望を置きます
  • 募集案件側の雇用形態・勤務地とリモートの可否・必要な経験を検索対象にします

このシリーズで作ってきたサイトは、掲載する人がそのままサービスを提供する人でした。求人はそこが入れ替わる、初めてのテーマです。同じ作り方で、業界特化の求人サイト、副業人材だけを扱うサイト、UIターン希望者向けの地域求人サイト、インターン・アルバイトのマッチングなども組めます。まずは掲載する側が誰なのかを決めるところから始めてみてください。

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