MatchLayerでできること・できないこと|導入前に確認したい制約の一覧

機能別詳細

MatchLayerの導入を検討するときは、できることだけでなく「うちの要件に対応できない部分はどこか」も気になるのではないでしょうか。このページでは、MatchLayerで、できないことと制約を先にまとめました。

MatchLayerは、マッチングサイトを作ることに特化したWordPressプラグインです。掲載して、探して、申し込んで、やり取りするところまでを扱います。その範囲の外にあることは、標準では扱えません。

記載内容は2026年8月時点のプラグインの仕様にもとづいています。仕様は更新で変わることがありますので、最終確認日を末尾に記載しています。


できないことの一覧

主な制約を先に並べます。それぞれの詳しい中身は、このあと順に説明します。

できないこと回避できるか
サイト上での決済外部の決済サービスを併用するか、当事者間で精算する
メールが受信箱に届いたことの確認(WordPress全般に共通します)サイト内の通知を主にして、メールは補助として扱います
在庫の自動的な減算と停止数値は表示できますが、掲載側が手で書き換えます
電子契約・本人確認外部サービスを併用します

決済機能はありません

サイト内で支払いを完結させる仕組みは、MatchLayerの機能に含まれていません。

代金のやり取りは、次のどれかになります。

  • 当事者どうしで直接精算します(銀行振込、現地での支払いなど)
  • 外部の決済サービスを別途組み込みます
  • そもそもサイト上で支払いが発生しない設計にします

意外に思われるかもしれませんが、3つめが当てはまるジャンルは多くあります。例えば、介護人材のマッチングでは、支払うのは事業所であって個人ではありません。中古機械の売買は金額が大きくなるので、写真だけ見てその場で決済する人がそもそもいません。シェアキッチンは貸す側と借りる側が同じ地域の顔見知りになることが多く、現金でも回ります。

逆に決済がないと成立しにくいのは、単価が低くて件数が多く、その場で完結する取引です。少額のデジタルデータを売り買いするような形は向きません。

WooCommerceなどのECプラグインは決済と在庫を最初から持っているので、そこが要件の中心にあるならそちらを検討してください。この判断はマッチングプラグインの比較記事にも書いています。


メールが届いたかどうかは確認できません

これはMatchLayerに限った話ではなく、WordPressからメールを送るサイト全般に当てはまります。サイト側で分かるのは送信の依頼が通ったところまでで、そのあと迷惑メールに振り分けられた場合も、受信側のサーバーで弾かれた場合も、送信側からは検知できません。ほかのプラグインを選んでも同じ前提になります。

MatchLayerには、通知メールの送信結果を確認する画面があります。ここに残るのは、サーバーへ渡す時点で失敗したメールだけで、最新20件までです。成功したメールの記録は残らないので、一覧に何も出ていなければ送信自体は通っている、という読み方になります。

この画面には、次の但し書きが表示されています。

迷惑メール振り分けや受信側での不達は検知できません。

取引の規模が大きいサイトでは、この前提が問題になります。「メールを送ったのに返事がない」という状況が起きると、届いていないのか読まれていないのかを切り分けられません。

対策としては、サイト内の通知を主にして、メールは補助として扱う形になります。取引の金額が大きいサイトでは、メールだけに頼らない連絡手段を用意しておいてください。送信の仕組み自体を強くしたい場合は、SMTPを使う配信サービスをWordPress側で設定する方法があります。詳しくはメール送信状態の確認に書きました。


在庫の自動管理はありません

数値のカスタムフィールドは用意されていて、単位も設定できます。「残り3個」と書いて掲載することはできますし、数の範囲で絞り込む検索もできます。

ないのは、申し込みに応じて数が自動で減る仕組みと、0になったときに掲載が自動で止まる仕組みです。

農産物の産直サイトを考えてみてください。ECプラグインなら在庫数が最初から入っていますが、収穫量が読めない農産物では、そもそも在庫数を先に決められないという事情もあります。

運用としては、掲載側が数量の目安を書き、尽きたら自分で書き換えて「受付停止」にしてもらう形になります。「今週は10kgまで」のような書き方です。

ただし、これは人が手で管理しているだけです。同時に複数の申し込みが来たときに自動で止まる仕組みはありません。

なお、カレンダー・予約機能を使う場合だけは、枠ごとの定員が数として管理されます。申し込みが入ると残りの人数が減るので、定員を超えることはありません。数量を扱いたい要件が「日時ごとの受け入れ人数」なら、こちらで解決できます。


電子契約はありません。本人確認は運営が手で行います

契約書に署名する機能はありません。身分証を自動で照合する機能もありません。

企業間の取引では契約書のやり取りが発生することが多くありますが、その場合は外部の電子契約サービスを併用することになります。

本人確認についての仕組みは用意されていませんが、登録時に管理者の承認を必須にすることは可能です。手順はユーザー登録の設定にあります。

あわせて「本人確認バッジ」という機能もあります。運営者が自分の基準で確認したうえで管理画面からチェックを入れると、プロフィールと掲載の詳細ページに「本人確認済み」と表示されます。何をもって確認とするかは運営者が決めるもので、プラグインが自動で判定するわけではありません。


できること

できないことを先に並べましたが、できることも書いておきます。よく使われる範囲を挙げます。

機能内容
掲載の作成と管理管理者でなくても、掲載したいユーザーが自分で登録し、下書き・公開・受付停止を切り替えられます
カスタムフィールド掲載用・プロフィール用・会員登録フォーム用に、テキスト・テキストエリア・セレクト・ラジオ・チェックボックス・数値の項目を追加できます(数値は掲載用のみです)
条件での絞り込みカスタムフィールドを検索対象にすると、一覧の絞り込み条件として出ます
カテゴリWordPress標準のカテゴリと同じ仕組みで、親子の階層で整理できます
都道府県・市区町村都道府県は用意されたものから選びます。市区町村は読み込んだあと自由に編集できます
申し込みと状態の管理誰がどれに申し込み、いまどの段階かを一覧できます
メッセージユーザー同士がメッセージを送信しあえます。成立前から可にするか、成立後のみにするかを選べます
カレンダー・予約営業する曜日、1日の営業時間、休憩時間、枠の長さ、枠あたりの定員を設定できます。
掲載の審査公開前に運営が確認する運用にできます
登録の承認提供者と利用者のそれぞれについて、運営の承認を必須にできます
通報とブロック不適切な掲載やユーザーを通報でき、ユーザーどうしが互いにブロックできます。ブロックすると申し込みもメッセージも通りません
NGワード辞書連絡先のパターンを既定で持っています
閲覧権限3段階から選べます
一斉通知通知・メール・バナーの組み合わせで、全員・提供者のみ・利用者のみのいずれかに知らせます
お気に入り気になる掲載を保存しておけます
シェアボタン詳細ページからXやLINEに共有できます
画像ギャラリー1件につき5枚まで登録できます
メール文面の編集通知の種類ごとに件名と本文を書き換えられます
単一ユーザーモードサービスを提供する側とサービスを利用する側が同じ人になるサイトでは、ロールを分けずに使えます
ジャンルのプリセット5種類から選べサイトの構築が容易になります
ファイル添付メッセージにファイルを添付できます

機能の一覧としてはこれで全部ではありませんが、よく使う範囲はこの通りです。


よくある質問

Q. 決済機能は今後追加されますか?

今後の開発予定については未定ですが、現時点ではその予定はありません。

Q. メールが届かないという問い合わせが来たとき、どう調べればよいですか?

送信状態の画面で、サーバーへ渡す時点で失敗していないかを確認します。そこに記録がなければ、送信自体は成功しています。そのあとは受信側の問題になるので、迷惑メールフォルダの確認をお願いすることになります。届いたかどうかをこちらで確認する手段はありません。

Q. 在庫数を扱いたい場合はどうすればよいですか?

日時ごとの受け入れ人数であれば、カレンダー機能の定員で自動的に管理されます。それ以外の数量は、数値のカスタムフィールドで表示はできますが、減算は自動では行われません。


まとめ

このページでは、MatchLayerで対応していない部分をまとめました。

このような制約は、作り始めてから気づくと手戻りになりやすい部分です。たとえば決済が要件の中心にあるサービスでしたら、早い段階でほかの選択肢に移れたほうが、時間を無駄にせずに済みます。

なお、この記事の内容は2026年8月時点で確認したものです。プラグインの更新で変わる部分もありますので、最新の状態とあわせてご覧いただけたらと思います。

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